:メイプルストーリー




・ゲーム内でアイテム詐取 24歳男に懲役2年求刑


インターネットのオンラインゲーム内で、他のプレーヤーのアイテムをだまし取ったなどとして
詐欺と不正アクセス禁止法違反の罪に問われた東京都練馬区大泉町、無職伊藤進一被告(24)の
初公判が二十七日、高松地裁(増田耕児裁判長)であり、検察側は懲役二年を求刑し即日結審した。
ゲーム内でのアイテム詐取に詐欺罪が適用されるのは全国初。
罪状認否で伊藤被告は、他人のIDを無断使用してゲームにアクセスした同禁止法違反罪について
起訴事実を全面的に認めた。詐欺罪も起訴事実は認めたが、
「(ゲーム内での詐欺が)刑法の詐欺に該当するとは分からなかった」と主張した。
検察側は冒頭陳述で「被告は、ゲーム内でだました他のプレーヤーから
『詐欺師』と呼ばれることもしばしばあったが詐欺をやめず、少なくとも二百回以上行った」と指摘。
論告では「ネット上の詐欺とはいえ、極めて狡猾で、本来の詐欺と変わらない悪質な犯行」とした。
起訴状などによると、同被告は二月から六月の間、オンラインゲーム内で、
仮想通貨とアイテムの交換を希望した愛知や神奈川、千葉の高校生ら三人にそれぞれ取引を持ち掛け、
通貨を支払わずにアイテム数点(計時価五千三百円相当)をだまし取るなどした。