:叔父殺人事件


ぼくの叔父が集団自殺をした。
閉め切ったワゴン車で練炭を使ったのだという。
ところが叔母は「自殺に見せかけて誰かが殺したんだ」といってきかない。
こうしてぼくは叔母に命じられ叔父の死の「真相」を探ることになったのだ。
ぼくは遺族として他の自殺者の家族と会ううち、
この集団自殺を以前から追いかけていたジャーナリストがいたことを知り、
そして、ぼくはなにものかに監視されていることに気づいた。
やはりたんなる「集団自殺」ではなかったのか?
ぼくは狙われているのか?
集団自殺事件をめぐる「真相」と「犯人」。
読者の間隙を突く折原マジックの真骨頂。
★★★☆☆(3点)