:t.A.T.u 「SCREAMING FOR MORE」




閑古鳥の会場にブチ切れ!?タトゥーが名古屋でドタキャン騒動

ちょっと前のニュースにこんなのがありました。
そして今日、とあるお店でそのタトゥーのDVDを発見!


スクリーミング・フォー・モア [DVD]

スクリーミング・フォー・モア [DVD]



新品が500円で投売りされてたので、購入してみた。
いろいろ悪く言われることが多いようですが
実は、嫌いじゃないです。

1曲目は彼女たちの曲の中で
日本での認知度が最も高いと思われる
「ALL THE THINGS SHE SAID」です。


英語版とロシア語版が収録されてます。


両方見比べてみると……
基本は同じ映像だけど、編集の仕方が違う。
英語版は極力歌ってるシーンが省かれてる。


つまり元映像はロシア版であって、
英語版はその再編集のようです。
映像の中ではロシア語で歌っているのに
音声は英語なので、口が合わない。
その不自然さを極力減らそうとしているわけです。


同じ映像で2ヶ国版があるならしかたないかもしれませんが、
実は、スゴイ手間かけてる人がいます。


例えば、BoA──。
韓、英、日、中と4ヶ国語を操ることもあって
同一曲を複数の言葉で発表してたりします。


「Valenti」は韓国語と日本語、
「Amazing Kiss」は英語と日本語で、
それぞれPVがあって、一見まったく同じ映像に見えるけど、
ちゃんとそれぞれの言語で歌ってます。
音声だけじゃなく中の映像も
ちゃんとそれぞれの口の動きになってる。
コレって結構凄いことだと思う。

話がそれた。
タトゥーの曲の話に戻る。


前述の曲の原題は「YA SHOLA S UMA」らしい。
さて、このタイトルはどういう意味であろうか?


もちろん英語ではありえない綴りなので
ロシア語でしょうね。


しかし、何度聞いても「SHOLA」の部分が
「SASHULA」に聞こえる。
「SASHU」と聞こえるのに「SHO」と書くということは、
ロシア語の綴りは「сош」であろう。


韓国人の苗字「李」を、
「イ」と発音するのに「LEE」と書くように、
英字を使わない言語を英字で書くときは
独自のルールがありますからね。


そう仮定して、ロシア語でのつづりを考えると、
おそらく「Я сошла с ума」


「Я」は英語の「I」だから「私」。
次の単語は「……ла」で終わってることと、
歌っているのが女性であることから、
何らかの動詞の過去形と思われるが原型が分からない。
原型が分からないと辞書も引けない。
日本語でも「来た」という過去形の原型が、
「来る」だと知らないと辞書引けないでしょ?
「き」ではじまる単語だからといって、
いくら「き」のページ見てもダメ。「く」のとこ見ないと。


これはおいといて、その次……
「с 〜а」の形だから原型は「ум」だな。
辞書で「ум」を調べる。


すると「сойти с ума」という熟語があるようだ。
意味は「気が狂う」……。
これはあやしい、ってことで今度は
「сойти」を調べてみる。


あった、ありました。
「сойти」の女性単数過去が「сошла」とある。


となると、主語が「私」で「気が狂う」の過去だから、
「私は狂った」
女性形であることを考慮しつつ意訳するなら
「あたし、おかしくなっちゃった」ってとこでしょうか。


そう思ってPV見直してみると、
タイトルどおりの映像のような気がします。

全歌詞、訳してみようと思ったけど
たった4単語、いや、主語の「Я 」と前置詞の「с」を除くと
実質わずか2単語のタイトルを訳すだけでも何分もかかったので
やめました──。